僕たちは、信じていた。
この真実から逃げたくなかった。
雪解け前に誓う。
一つの言葉。
「約束・・・――――――――だから。」
居場所が無くて
僕らはみんなここに来た。
「・・・・・・帰りたくない。」
そこは、真っ白な世界に
悲しみと憎しみの深紅。
「これ・・・・・・・・・血?」
僕らは過去を知った。
切なく悲しい残酷な輪廻。
「や、もうやめてっ――――――――――!!」
約束だった。
だけど叶わなかった。
「果たすまでは・・・・・ここにいる。」
だから僕らは待っていた。
いつかくるはずの季節。
「また会えたね。」
さぁ、今度こそ春を見ようか。